今回は、このような質問にお答えします。
結果から言うと「theatre」と「theater」は同じ「劇場」を意味します。語尾のスペルが違うだけです。
上の写真はロンドンの国立劇場。「National Theatre」とありますよね。
「-re」とつづるのがイギリス英語、「-er」とつづるのがアメリカ英語の特徴です。
というわけで今回は、
- イギリス英語とアメリカ英語の単語のスペルの違い比較
をお届けします!
私たちが日本で受ける英語教育はほとんどの場合アメリカ英語が基本です。
スペルの違いを学習することで、イギリス滞在中やイギリスのメディアや本で目にする単語も理解しやすくなります。
また、イギリス英語圏の相手と仕事をするときに、相手に合わせたスペリングでコミュニケーションを取ることができます。
小さなことかもしれませんが、比較的簡単に対応できることですし、相手に対するひとつの礼儀として考えるといいかなと思います。
- 1 イギリス英語とアメリカ英語のスペルの違いは?
- 2 イギリス英語とアメリカ英語のスペルの違い単語一覧
- 2.1 [イギリス英語:-re ] と [アメリカ英語:-er ]
- 2.2 [イギリス英語:-ogue ] と [アメリカ英語:-og ]
- 2.3 [イギリス英語:-t ] と [アメリカ英語:-ed ]
- 2.4 [イギリス英語:-se ] と [アメリカ英語:-ze ]
- 2.5 [イギリス英語:-ll ] と [アメリカ英語:-l ]
- 2.6 [イギリス英語:-l ] と [アメリカ英語:-ll ]
- 2.7 [イギリス英語:-our ] と [アメリカ英語:-or ]
- 2.8 [イギリス英語:-ce ] と [アメリカ英語:-se ]
- 2.9 [イギリス英語:-oe/-ae]と[アメリカ英語:-e]
- 2.10 [イギリス英語:-que ] と [アメリカ英語:-ck/-k ]
- 2.11 さまざまなスペルの違い
- 3 イギリス英語とアメリカ英語のスペルの違いのまとめ
イギリス英語とアメリカ英語のスペルの違いは?
イギリス英語とアメリカ英語にはスペル(つづり)の違いがあります。
スペルの違いがどのようなものかというと、「単語の一部のつづり方がそれぞれ違う。ただ、どちらのスペルであっても意味しているもの/ことは同じ」という範囲です。
一方で、イギリス英語では「スニーカー」のことを「トレーナー」と呼ぶように、イギリス英語とアメリカ英語で使われる単語が全然違うこともあります。
そのほか、ロンドンの地下鉄で使われるイギリス英語や、イギリスの階数の数え方などにも違いがあるのでおもしろいですね。
でも今回は、意味が同じでスペルが違うものをまとめてご紹介します!
イギリス英語とアメリカ英語のスペルの違い単語一覧
それぞれのスペルのルールの違いと、よく使う単語をみていきましょう。
[イギリス英語:-re ] と [アメリカ英語:-er ]
日本語 | イギリス英語 | アメリカ英語 |
中心街/センター | centre | center |
劇場 | theatre | theater |
ファイバー | fibre | fiber |
メートル | metre | meter |
キロメートル | kilometre | kilometer |
リットル | litre | liter |
語尾のスペルが、[-re]か[-er]かの違いです。
[イギリス英語:-ogue ] と [アメリカ英語:-og ]
日本語 | イギリス英語 | アメリカ英語 |
カタログ | catalogue | catalog |
ダイアログ | dialogue | dialog |
語尾のスペルが、[-ogue]か[-og] かという違いです。
[イギリス英語:-t ] と [アメリカ英語:-ed ]
日本語 | イギリス英語 | アメリカ英語 |
焼けた | burnt | burned |
夢をみた | dreamt | dreamed |
習った | learnt | learned |
動詞の過去形&過去分詞の語尾のスペルが、[-t]か[-ed] かという違いです。
[イギリス英語:-se ] と [アメリカ英語:-ze ]
日本語 | イギリス英語 | アメリカ英語 |
分析する | analyse | analyze |
謝罪する | apologise | apologize |
強調する | emphasise | emphasize |
記憶する | memorise | memorize |
実現する | realise | realize |
動詞の語尾が、[-se]か[-ze]かの違いです。
[イギリス英語:-ll ] と [アメリカ英語:-l ]
日本語 | イギリス英語 | アメリカ英語 |
旅行した | travelled | traveled |
燃料を入れた | fuelled | fueled |
カウンセリング | counselling | counseling |
カウンセラー | counsellor | counselor |
lのスペルが、[-ll]か[-l]かの違いです。
[イギリス英語:-l ] と [アメリカ英語:-ll ]
日本語 | イギリス英語 | アメリカ英語 |
上手い | skilfull | skillfull |
満たす | fulfil | fulfill |
登録 | enrolment | enrollment |
ひとつ上のと混乱してしまいそうですが、lのスペルが、[-l]か[-ll]かの違いです。
[イギリス英語:-our ] と [アメリカ英語:-or ]
日本語 | イギリス英語 | アメリカ英語 |
色 | colour | color |
お気に入りの | favourite | favorite |
味 | flavour | flavor |
労働 | labour | labor |
近所 | neighbour | neighbor |
うわさ | rumour | rumor |
単語の一部が、[-our] か[-or]かという違いです。
[イギリス英語:-ce ] と [アメリカ英語:-se ]
日本語 | イギリス英語 | アメリカ英語 |
防衛 | defence | defense |
認可 | licence | license |
練習 | practice | practise |
攻撃 | offence | offense |
語尾のスペルが、[-ce]か[-se]かの違いです。
[イギリス英語:-oe/-ae]と[アメリカ英語:-e]
日本語 | イギリス英語 | アメリカ英語 |
百科事典 | encyclopaedia | encyclopedia |
中世 | mediaeval | medieval |
スペルが、[-oe/ae]か[-e]かの違いです。
[イギリス英語:-que ] と [アメリカ英語:-ck/-k ]
日本語 | イギリス英語 | アメリカ英語 |
小切手 | cheque | check |
語尾のスペルが、[-que]か[-ck] かという違いです。
さまざまなスペルの違い
上のルールには当てはまりませんが、よく見かけるイギリス英語とアメリカ英語のスペルの違いをまとめました。
日本語 | イギリス英語 | アメリカ英語 |
居心地のよい | cosy | cozy |
ママ | mum | mom |
口ひげ | moustache | mustache |
パジャマ | pyjamas | pijamas |
専門、名物 | speciality | specialty |
〜の間 | whilst | while |
エイジング | ageing | aging |
グレー | grey | gray |
ウィスキー | whisky | whiskey |
ドラフトビール | draught beer | draft beer |
プログラム | programme | program |
タイヤ | tyre | tire |
飛行機 | aeroplane | airplane |
イギリス英語とアメリカ英語のスペルの違いのまとめ
今回は、イギリス英語とアメリカ英語のスペルの違いをご紹介しました。
スペルの違いは、単語そのものが違うわけではないので意味が分からないということはないと思いますが、イギリス英語、アメリカ英語それぞれの特徴として知っておいて損はないと思いますよ。