
こんな質問にお答えします。
初心者から英語をやり直すなら、まずは基本となる1,000〜2,000語程度を覚えることから始めてみましょう。
私個人としては、まず文法参考書内の単語や単語の組み合わせを確実におさえて、足りないところを単語集でカバーするという方法をおすすめしています。
というわけで今回は、
- 社会人の英語やり直しにおすすめの英単語参考書
- 英単語を覚えるコツ【英語初心者向け】
をご紹介します!
使い勝手など、あなたが「続けて取り組めそう!」と思うものを試してみてくださいね。
- 1 新ゼロからスタート英単語 BASIC1200(成重 寿/妻鳥千鶴子)
- 2 毎日の英単語(James M. Vardaman ジェームス・M・バーダマン)
- 3 究極の英単語SVL Vol.1 初級の3000語(アルク)
- 4 NGSL(New General Source List)
- 5 わんわんの芋づる式英単語(わんわん)
- 6 絵トレ英単語1000+(アルク)
- 7 これを英語で言えるかな?こあら式 意外と知らない英単語図鑑(こあらの学校)
- 8 読まずにわかる こあら式の英語のニュアンス図鑑(こあらの学校)
- 9 英単語の語源図鑑 清水健二・すずきひろし
- 10 英語でオノマトペ表現(ルーク・タニクリフ)
- 11 Globify(グロビファイ)英単語帳ツール
- 12 英単語を覚えるコツ【初心者向け】
- 13 英単語学習におすすめの教材・参考書【初級・初心者向け】のまとめ
新ゼロからスタート英単語 BASIC1200(成重 寿/妻鳥千鶴子)
give, get, have, takeなど本当によく使う超基本動詞から中学英単語プラスαの生活語1200語を厳選。
使用頻度が高い単語ばかりで、出てくる単語をしっかりとおさえていくことで英語が使えることにつながります。
メインの単語とよく使う組み合わせの単語、表現や言い回しも紹介。
16のテーマに分かれた生活関連単語はイラスト付きで、イメージもつきやすく覚えやすいのがポイント。
音声はダウンロードできて、通勤・通学時間やスキマ時間で復習におすすめ。

毎日の英単語(James M. Vardaman ジェームス・M・バーダマン)
カバーしているのは約2,000語。
これをマスターすれば英語ネイティブの日常会話に出てくるほぼ90%を身に付けたことになるとのこと。
私がこの本をおすすめしたいのは「実際に使われている形」で覚えられるようになっているから。
例えば「多めの朝食を取る」という表現。正解は「have a heavy breakfast」ですが、ありがちなのが「take」にしてしまうこと。

この単語帳は、「多めの朝食を取る」「IDカードを見せる」など限りなく実践に近い形でメイン単語紹介されています。
「単語単体では覚えてるんだけど、いざ会話となると言いたい表現が出てこない」という方におすすめです。
究極の英単語SVL Vol.1 初級の3000語(アルク)
すべての日本人英語学習者に必須の基本の3000語を学べる英単語帳。
例文と単語リストの2つで構成されていて、効率よく記憶に定着していくような工夫がなされています。
レベルは初級ですが例文は大人の日常会話で使えるものばかりです。

ただし「一つの単語に対して日本語訳や情報量が多すぎて結局覚えられない」という意見もあったので、中身を見てみることをおすすめします。
NGSL(New General Source List)
初心者向けの英単語を一覧でさっと確認したい方におすすめ。
2013年に発表された単語リストで、日常会話、映画やテレビ、ラジオなどで使われている単語の約92%をカバーしていることが発表されています。
元々は、1953年にイギリスの言語学者マイケルウェストによって発表された頻出英単語リストがGSL(general service list)というもので、よく使われる英単語が約2,000語掲載されています。
ただ、時代もリソースも変わってきたので2013年に更新され、単語数も2,800語と増えました。
NGSL公式サイト:ダウンロードページ
※ダウンロードするのは 1) です。
NGSLリストの使い方
今のあなたが基礎単語をどのくらい使いこなせるのかを確認しましょう。
おすすめの使い方は、
- リストに目を通して日本語訳を確認する
- 意味を知らなかった、忘れてた単語は辞書で確認(確認事項:発音、アクセント、例文で使い方)
- それぞれの単語を使った例文をさっと作る(声に出しても、紙に書いてもどちらでもOK)
- 例文が作れなかった場合は、辞書で単語をひいて例文を確認する。もしくは、ChatGPTに例文を3〜5文つくってもらう(※「日本の中学英語レベルで」と指定するとシンプルな英文が出てくる)
- あなたが実際に使いそうな例文を声に出して読む(例文の単語を一部入れ替えてあなたの文にしてもOK)

わんわんの芋づる式英単語(わんわん)
「とにかく暗記が苦手」「学校で使ったような参考書が苦手」な方におすすめ。
さきほど紹介したのとは全然違うスタイルの単語帳です。
語源などの単語を構成するパーツの意味やイメージと結びつけて覚えることで、効率的に暗記ができる仕組みです。
例えば、「spect」は動詞の「look at見る」の語源だと紹介され、次にspectを使った様々な単語が紹介されます。
「inspect→in(中を)spect(見る)→〜を検査する、視察する」このようにパーツのイメージがわかっていると、きれいな日本語訳を知らなくても単語の意味は推測できますよね。
日常会話に役立つ英単語や表現が学べます。
絵トレ英単語1000+(アルク)
身近なものの単語をテーマ別に確認できる本。
この本、もっと早く知っていれば、日常会話もずいぶん楽だっただろうな〜。というのも、友人やパートナーとの英会話って身の回りのものやコトの単語って結構出てくるんですよね。それが身近なものなのに意外と知らないことも多い。
例えば、「淹れたてのコーヒー(freshly brewed coffee)」。「You can get coffee at Seven Eleven stores in Japan.」から「You can get freshly brewed coffee at Seven Eleven stores in Japan. 」に言い換えてみるだけ。
英文法は本当に中学英語のシンプルなものでいいんです。伝えたいことの名前を知っているだけで、あなたの英語レベルはアップします。
自分に関係するもの、よく話すトピックに関連する単語からおさえていくのがオススメ!

これを英語で言えるかな?こあら式 意外と知らない英単語図鑑(こあらの学校)
「日常的によく使うのに、いざ言おうとするととっさに出てこない」英単語が盛りだくさんの本。
例えば、「食べる」と言っても
・ガツガツ食べる:gobble
・むしゃむしゃ食べる:munch
・じっくり味わう:taste
・少しずつかじる:nibble
さっとこんなに表現が違います。(食べるのページで12英単語紹介)
このような表現の違いや、身の回りの単語から、コーヒーの種類、化粧の順番の単語などなど、かなり広範囲に身近な英単語や表現をひろってくれます。

読まずにわかる こあら式の英語のニュアンス図鑑(こあらの学校)
難しい説明は一切なく、わかりやすいイラストで一目でニュアンスが理解できる本。
例えば「shopとstoreの違い」「homeとhouseの違い」ぱっと説明できますか?
どちらも「お店」「家」と覚えていると思いますが、別々に単語が存在するということはそれぞれに微妙な違いがあるということ。
このような名詞の違いから、動詞、助動詞、形容詞、副詞、前置詞・接続詞まで、丁寧にとてもわかりやすく紹介しています。
英単語の語源図鑑 清水健二・すずきひろし
基礎英単語が終わってから、その語彙を語源で整理して広げるのに役立つ本。もっと効率的に英単語を学びたい方におすすめ。

単語を理解するルールや視点がわかると、この先レベルが上がって出会う新しい単語の意味もイメージできるようになるし、覚えやすくなります。
英語でオノマトペ表現(ルーク・タニクリフ)
これはちょっと番外編かもしれません。
基礎単語が終わって「ふわふわって英語で?」と思ったことがあるあなたに、おすすめの本です。
日本語のオノマトペ(擬音語、擬態語)って英語と比べて圧倒的に数が多いのはご存知ですか?
英語にもオノマトペはあるんですが、実際の音を言葉で表現する擬音語がほとんど。それも踏まえた上で、日本語にも流暢な著者が豊かな日本語のオノマトペを表現する英語を紹介してくれます。
例えばこんな感じ。(例文付きで解説あり)
・ちびちび飲む → sip
・くすくす笑う → giggle
・くらくらする → feel dizzy

Globify(グロビファイ)英単語帳ツール
英語で最もよく使われる3,000語は、話し言葉や書き言葉の95%をカバーしています。
Globify(グロビファイ)を使えば、その大事な3,000単語を動画や画像で学べます。

複数の例文を通して、文脈に合った学習ができるのもおすすめポイント。
「どんな状況で使えるのか」を動画や画像で確認できれば、実際に使うときにも単語が出てきやすいです。
さらに、最適な学習間隔が設定されているので、長期的に単語を覚えることができます。リマインダー機能を活用して、単語学習を忘れずに続けられます。
英単語を覚えるコツ【初心者向け】
英単語を覚えるコツは、実際に文の中で使われている形、つまり例文の中で意味を確認することです。

なぜなら、実際の会話では単語だけで会話を進めていくことはほぼないからです。
例えば、dinner = 夕食 という単語。
実際の会話では「dinner!」とだけ言うことはほぼないですよね。ほとんどの場合、「dinnerをどうする」「dinnerがどうなんだ」という表現で使います。
で、例文をチェックしてみるわけです。
I had an early dinner last night. (昨晩は早めに夕食をとった)
dinnerの前後を観察すると、
I had an early dinner last night. (昨晩は早めに夕食をとった)
こんな組み合わせが見つかります。

このように自分自身で確認して納得した上で、例文を音読すると記憶に残りやすくなります。

dinnerを使った様々な表現を確認することができます。
- prepare dinner( 夕食をつくる)
- have dinner(夕食をとる)
- go out for dinner(夕食に出かける)
- an early dinner(早めの夕食)
このように「dinnerがどうなんだ・dinnerをどうする」系の表現を得ることができます。
英単語学習におすすめの教材・参考書【初級・初心者向け】のまとめ
今回は、初級レベルから英語をやり直したい方へ、英単語学習におすすめの教材をご紹介しました。
- 教材のスタイルはいろいろ。あなたが「使いやすそう!」と感じるものを使おう
- 「初級・初心者・基礎」と書いてある英単語参考書を探してみよう
- 語源や身近なモノやコトの単語、オノマトペなどは、基礎単語が入ってから学ぼう
- 単語は例文の中で使い方をチェックする
- あなたならどう使うのか?を意識しながら、単語の意味とイメージをおさえよう!
ちなみに、「英検・TOEIC・TOEFL・IELTSなど試験対策をしたい」や「学生の時に使った参考書のスタイルで学び直したい」そんな方は、ウィズスタディさんの英単語帳ランキングTOP10【大学受験・TOEIC・英検・社会人】を参考にしてみてください。特徴やメリット・デメリットなどわかりやすくまとめてありますよ。